建築の腐食と材料·防食技術の動向

摘要

建築と建築設備における材料と腐食·防食を概説した。 建築における腐食には意匠性を損なう腐食と機能を損なう腐食の両方がある。 意匠性を損なう腐食は気象条件によることが多い白ACMセンサーと洗浄装置を設置するといった，メンテチンスを考慮した経済的な防食方法が開発される必要がある。 磯能を損なう腐食は（ヨマクロガルパニックセル（異種金属接触腐食）②意図していない環境（結露·酸化剤（塩素ガス） pH（炭酸ガス·硫化水素）など）を原因とするものが多い。 建築では汎用材料が用いられるので，材料の欠陥（ステンレス溶接部￠軟質鋼管カーボン皮膜など）によるものは一部であることが分かる。 すなわち設計段階における検討により防食可能であるが，建設技術者には腐食·防食の知識と意識が乏しいのが現状である。 数十年の寿命がある材料を数年で廃棄物にすることは許されない。 建築ではその使用量が大きいだけにわずかな割合でも多くの資源を無駄にすることになる．地球環境的·国家的観点から対策が講じられなくてはならない。