教科としての「国語」の意味

摘要

小学校以来、「国語」という教科をめぐっては、常に茫漠とした印象が付きまとっている。漢字や語句の意味、文法（口語·文語）というようなニニ昌氾の事項や、古文や漢文といった言語文化（伝統）に関わる事項については、おぼろげながら「学hだ·教わった」という実感も持ちやすい。しかしながら、説明文や論説文、文学的文章などについては具体的なイメージが抱きにくい。結局、いったい何を学hだのかよく分からない、ということで時には非難までされてしまう。