二十一世紀は農の時代

摘要

二十一世紀は農の時代であると、確信している。 地球の砂漠化がアメリカをも含めて進行中であり、アジア諸地域の経済活性化に伴う食料の多消費化も加わって、二〇一〇年から二〇五〇年のあいだに、食料危機が確実にやってくるといわれる。 しかも大きな意味での技術文明成熟の時代が百年ぶりにやってきて、もはやどうしても買いたいモノや技術は、住宅以外にはほとhど見当たらなくなってしまった。 そしてこれこそが、今日の世界的な経済不況の、本当の原因である。 そのような歴史的大転換期のなかにあって、今日の私たちは何よりもまず、「くらしといのち」の安全と安心を切実に求める。 安全は当然のことであるが、その安全をさらに安心にまで高め、日々の「くらしといのち」を最高に輝かせたい、と願うのである。