泌乳最盛期におけるアルファルファサイレージの多給効果

摘要

わが国においては、毎年200万トン以上の粗飼料が輸入されており、牛の飼料として利用されている。 アルファルファもアメリカ合衆国、カナダ、オーストラリア等から梱包乾草、ヘイキューブ、ペレット等の形で110万トン近く輸入されている。 北海道においてもその10％以上が毎年購入され、主要輸入粗飼料の一翼を担っている。 しかしながら、北海道においては、網走、十勝、上川、空知地域を中心に混播草地も含めて9，000ha以上が、アルファルファ草地として栽培されている。 アルファルファは従来から良質な粗飼料と認識され利用されてきているが、高泌乳化が進む中で、自家生産されたアルファルファサイレージがどの程度乳量を落とさずに給与可能なのか、また、どの様な消化特性をもち、どの様な配合飼料との組み合わせが有効なのかを知ることをま、アルファルファの栽培拡大並びに利用を促進する上でも重要である。 本研究では泌乳最盛期の乳牛を用いて、採食量と乳生産に対するアルファルファとイネ科牧草との比較、粗飼料源としてアルファルファ単独の場合とトウモロコシサイレージと併給した場合の給与水準に、ついて検討を行った。