マニュアスプレッダを利用した堆肥の切り返し技術

摘要

家畜排せつ物は、従来から肥料等として農業生産に有効利用されてきた。家畜排せつ物の効率的な処理や利用に関する研究は、これまでにも多数行われ、それらの実用普及化が図られてきた。しかし、近年飼養規模が急速に拡大したことなどから、農家での堆肥化や圃場への還元が困難になり、野積みや素堀貯留が行われ、様々な問題を生じる事態となってきた。 このような問題を解決するために、地域の実情に即した取り組みが各地で行われてきた。 そして、平成16年に「家畜排せつ物の管理の適正化及び利用の促進に関する法律」が施行され、家畜ふh尿を堆肥化し農地に還元、することを基本にした資源循環型畜産が日本全国で推進されることになり、この方針に従った家畜ふh尿処理が生産者に義務付けられることになった。