家禽精子の機能多様性①家禽の種類別による精液性状の相違

摘要

家禽の精子は哺乳動物のものとは大きく異なっており、家禽の精子は頭部がゆるやかにカーブした棒状であり、また頚部には特殊な形態をした瓦状のミトコンドリアが斜に走っている。 さらに、尾部は異常に長いのが特徴的である。一方、卵子についてはご存じのように「黄味」そのものであり、あまりにも巨大である。したがって、家禽（広くは鳥類）の体外受精は極めてむずかしい。 そこで、今回はとくに精力的に研究が進められている精子について、日仏両国間でユニークな研究を展開した。 フランス国立家禽研究所は世界的に有名な研究機関であって、世界各地から研究者が訪問して盛hに活発な討論を行っている。