新構造システムの架橋コンセプトが持つ持続的可能な社会への貢献

摘要

「新構造システム建築物の研究開発」（以下、本開発）の目的は、現在の日本が直面する社会課題である「想定を超える大地震への対応」「少子高齢化の進展による生産人口の減少」「地球規模の環境負荷低減への対応」に対して、建築産業からの回答を示すものであった。それぞれの課題に対する具体的な目標として、「震度7クラス地震でも無損傷（弾性）の建築」「省資源（鋼材3R）生産による建築」および「長期耐用の長寿命建築の実用化」を設定した。