(PS175)微細γ粒組織の肌焼鋼鋳片逆変態処理時の必要冷却時間および相変態力学による変形、応力解析

摘要

鋼の連続鋳造～分塊圧延の HCR 工程では、熱間圧延割れ防止を目的に逆変態処理による鋳片表層部強靭化が行われるようになった。この処理では、浸漬冷却等で鋳片を冷却する際、マルテンサイト変態に起因する鋳片の曲りによる搬送や圧延でのトラブルおよび焼割れが発生する場合がある。本研究では、より安定した表面割れ防止効果がある二回逆変態処理を想定し(Fig.1)、鋳片の粗大γ粒が製品並みに微細化した条件で、適正な冷却方法?冷却条件について検討した。