SAVE－マリンエ法－強制昇降装置と揺動装置を用いた環境対応型の地盤改良工法

摘要

近年、臨海部の護岸基礎などの地盤改良工事において、住民の環境への意識の高まりと護岸直近における工場などの立地により、環境対応性が要求されて来ており、振動や騒音を伴う従来の振動機を使用した海上コンポーザー工法ではそれらの工事に適用が困難になることがあった。 このような背景から、振動エネルギーを用いず無振動·低騒音の締固め砂杭造成を可能にし、環境対応が求められる臨海部の地盤改良工事に適用可能な工法開発が望まれていた。 そこで、陸上地盤改良工事で数多くの実績を有する「SAVE工法」（静的締固め砂杭工法）を基に海上工事用として、新たに「SAVE－マリン工法」を開発·実用化したのでここに紹介する。 なお、「SAVE－マリン工法」のSAVEは、"Silent Advanced Vibration-Erasing"の略である。 写真1に「SAVE－マリノン工法」施工船を示す。