これからの伝熱研究を考える－大学と企業におけるニーズギャップと壁：産学連携はいかにあるべきか？企業と大学文化の狭間を越えて

摘要

徳島大学の逢坂教授よりテーマを頂戴した．振り返るとわが国の第二期科学技術基本計画（平成13年から17年）が推進される中，勤務する大学の研究推進の中核を担いある程度の実績を収めたことからのご指名ではないかと思う．一方，日本伝熱学会においても長く続いたフィルギャップ委員会の発展的解散の節目にあり，今後の展望を考える時期に当たっている．わずかな経験ではあるが，その中での施策を（というよりもそこで培った知恵やノーハウをも含め）ここに報告し，出来ればいくつかの提言に繋げたい．