在来線次世代走り装置開発に向けた車両運動調査結果の概要（下）

摘要

車両の運動とともに実走行中の台車部品がどのような動作をしているのか（実働状態）を把握することは，部品設計を行ううえで重要である．223系の現車走行試験では，当初乗心地への影響が大きいと推定されたダンパの動きに着目し，走行中のストローク（変位）とその減衰力を調査した．調査は「左右動ダンパ」「ヨーダンパ」「軸ダンパ」のそれぞれについて，走行条件を直線走行，曲線走行，ポイント通過等に分けその実働状態を把握した．