いか釣り漁業における漁灯配光の把握と最適化

摘要

いか釣り漁業は，漁灯の点灯に多くの燃料を必要とす ることから.燃油価格の変動によって経営環境が大きく左右される。2014年のOPECによる原油減産見送りまで. 投機的マネーが入り燃油価格は高騰していた1〗。現在は 一時期より価格が下がっているものの，生産国の意向次 第で再度価格が上がることが予想される。また.2013年 に水銀に関する水俣条約が可決され，2016年には発効する予定である2)。我が国においては.2020年には水銀を 含む一般照明器具の製造、販売が禁止される方向で対応される予定である3)。いか釣り漁業で現行使用されているメタルハライド（以下，MHという）ランプは適用除 外とされたものの.将来にわたり使用できうる保証は無 い。したがって，低効率である白熱灯や多くの燃料を使 用し水銀を含む放電灯の代替となる光源への移行は急務 の課題である。