そうなのか」現象一広がるコピぺ問題から見た学会の責任

摘要

人の噂も七十五日という力, Nature誌を巻き込んだ理化 学研究所のスキャンダルも下火になってきたようだ。若く 将来を期待された研究者は.一転してバッシングの嵐に曝 され，国民はマスコミを使ってリンチし続けた。研究の世 界を知らない人々がリンチを続けることで，事の発端に なった若い研究者の健康を崩させ.その指導者を死に追い やった。そして理化学研究所は，今も健在のままで.国民 もマスコミも象牙の塔の中身まで踏み入ることに興味が無 くなった。残ったのは研究費管理を強化する体制だけで， 申請時の研究目的に合わない使途は厳しくチェックされる。 研究が発展すれば，研究領域が広がって.一見，申請時の 使途とは異なることになる方が喜ばしいことであることを， 研究の世界にいない役人は知らない。