国際比較生理生化学会参加,ャゲロニアン大学訪問記

摘要

ポーランド第2の都市クラクフは先の大戦の戦禍をまぬ がれ，旧市街を中心に，中世の王政時代を彷彿とさせる町 並みを残している，教会の多い街である。中でも聖マリア 教会は優しげな佇まいながら堂々たる存在感を示し，正鵠 になると天に向かって突き出したゴシック調の2つの塔の 片方からラッパの音が響いてくる。ただ，鳴りだしたかと 思うと唐突に途切れて，これが4度繰り返される。おかし なこともあるものだと思っていたら.その昔，モンゴル軍 がクラクフに攻め入ったとき，教会の窓から危険を知らせ ようとしたラッパ吹き力s,曲を吹き終わらないうちに射殺 されてしまい，それを悼んで，今も四方に開け放った窓か ら1度ずつラッパを吹き鳴らし，そのメロディーを，ラッ パ手が絶命したタイミングで止めているのだという。