シンポジウム報告記：'Molecular Level Approaches to Circadian Rhythm and Photoperiodism inVertebrates'をオーガナイズして

摘要

大会初日2015年8月24日の午前10時半，4つのシンポ ジゥムの開催で本大会の一般セッションは幕を開けた。そ の一つである本シンポジウムは，脊椎動物における時間生 物学に焦点を絞り，サ一力ディアンリズムと光周性の研究 の最前線，とりわけ分子的な理解への最新アプローチにス ポットライトをあてた。スイス,チューリヒ大学のSteven Brown教授にコオーガナイザーをお願いし，昨年10月から 半年以上も二人で相談し.招待講演者とセッションの組み 立てを企画した。2015年はゴードン研究会議"Biological Rhythms"(バルセロナ）.欧州時間生物学会議（マンチヱ スター），アジア時間生物学フォーラム（札幌），コールド スプリングハーバーアジア201ち"Biological Rhythms"(蘇 州）など，生物リズムに関する多くの国際会議が世界各地 で開催される年になった。これに加え，ICCPBは旅費の援 助があまり期待できないことが予想されたので，オーガナ ィザ一の我々は，旅費援助なしでポーランド,クラクフま で講演者を招待するのは.とても気が51ける状況であつた。 Brown教授は講演者の旅費負担を軽減するため，スイス近 隣国の研究者を誘って彼の自家用飛行機に載せてポーラン ドまで連れてゆくというアイデアまで提案してくれた。し かし交渉を重ねた結果，全ての招待講演者の方々が自費で ポーランドまで来て下さることを承諾して下さった。英国 のDavid Whitmore教授(University College of London), ならびに日本の八木田和弘教授（京都府立医大）と吉村崇教 授（名古屋大学）には.とにかく感謝するばかりである。本セッシヨンにはボスタ一演題から口頭発表への繰り上 げ希望が多く出されたことも嬉しかった。大会委員長の Pawel Koteja教授から，招待講演者の講演時間を短くしな いように厳しく要請されたので，残念であつたが一演題の み，ブラジル（サンパゥロ大）のAna Maria Castrucci教 授のラボからMaria Nathalia博士の演題をショートトーク として採択した。口頭発表希望を出されたのに講演いただ けなかった方々には，この場を借りてお詫びする。