愛しの？チヤバネゴキブリを追って

摘要

私とチヤパネゴキブリ（以後，チヤノ《ネと表記）のお付き合いは，2005年に京都大学農学部化学生態学研究室（西田 律夫教授）のCOE研究員に着任して以来です。ゴキブリと 言うと多くの人が嫌なイメージを持っています。私もチヤ バネのことを何も知らない割に，ご他聞に漏れずァンチゴ キブリ派でした。しかし京都大学での4年間，せっせと チヤバネを飼育し，夜中の3時（チヤバネは夜行性だが， 他研究室と共用の昆虫飼育室のLDサイクルは昼行性昆虫 用に設定されていた）に味覚感覚神経の電気生理実験を続 けたお陰で，すっかりゴキブリ派となり，2009年にはチヤ バネ研究の大御所であるノースカロライナ州立大学のCoby Schal教授（以後，Schal博士）の研究室へたどり着きました。 この度は海外便りの執筆の機会をいただいたことに感謝し， 現在私がポスドクとして所属しているSchal研究室と自身 の仕事を紹介させていただきます。