生体医エ学シンポジウム2011論文の掲載に当って

摘要

2011 -9月16日（金）から17日（土）にかけて，ビッグハット長野市若里市民文化ホールにおいて「生体医エ学シンポジウム2011」が開催された． 本シンポジウムのモットーは「あなたの研究を論文にしませんか？」であり，ポスドク．博士修士課程の学生，企業等の若手研究者の生体医工学領域への勧誘と研究活動の促進を実現するものである． 発表演題を生体医工学会論文誌である「生体医工学」へ論文として投稿することができる． また． 特に優れた演題に対してはべストリサーチアワードが授与される． 今年度は，164演題の応募に対して66件の投稿があった． シンポジウム論文では，掲載可能なレべルに達した論文については11月末までに掲載決定を出すように査読のスケジュールを設定した． これは博士論文の一般的な審査日程を考慮したものである． このために，6月の投稿申込みに基づいてCo-Editor1名と査読委員2名を論文毎に選定し， 7月末の原稿投稿受付後，速やかに査読を開始した． その結果，シンポジウム期間中に開催した編集委員会で投稿論文の大半に対する判定を行い，修正を要する文については直ちに著者に返送することができた． 本号には18論文が掲載されているが。引き続き来年の2月号，および，4月号に掲載の予定である． 本シンポジウムも今年度で9回目となるが，これまでの論文採録の状況を表1に纏めた． 来年度も大阪大学で開催される「生体医工学シンポジウム2012」でシンポジウム論文の募集が行われるが，クオリティの高い論文が投稿されることを期待する． 最後になるが，Co-Editorとして60名，査読委員として延べ140 ,ほどの先生方のご協力を賜ることで，査読を順調に進めることができた． 夏季休暇中に短期間での査読をお願いしたにも関わらず，教育的なアドバィスを含め． 多くの貴重な査読コメントを頂くことができた． 上述したように優れた演題にはべストリサーチアワードが与えられる． 今年度からは，シンポジウム論文の企画を成立させている査読の先生方に対してべストレビューワーアワードを授与することとなり，中村匡徳先生（埼玉大学）． 村山伸樹先生（熊本大学），田地川勉先生（関西大学）． 鷲尾利克先生（産総研）の4名の先生に授与することとなった． 最後になりましたが，シンポジウム論文の企画が，今後も若手研究者の研究を進め，ひいては，国内での生体医工学における研究開発の活性化の一助になれば幸いである．