CFRP構造の非破壊評価－サーモグラフィと超音波

摘要

CFRPは強化材の炭素繊維形態が一方向に引きそろえたUDタイプ（厚み：0.12mm）と繊維を織り込んだ布Clothタイプ（厚み：0.25mm）に大別されている。この2つのタイプの破壊様相は大きく異なっており、非破壊評価が難しいとされている。しかし、サーモグラフィを適用すると、表面近傍の損傷が見つけやすく広範囲な探傷ができる。超音波は板厚方向にはく離位直が同定できるので、定量的なはく離面積や形状が確認できる。特にサーモグフィー探傷はリアルタイムで疲労試験中の損傷過程やはく離進展が容易に観察できる特徴を有している。