環境サイドから見た社会インフラ（鋼構造物）の防食

摘要

社会インフラのうち，橋梁や水門，樋門，間門（こうもん），ザムゲートなどの鋼構造物の防食には，広く塗装が行われてきた／塗装は，鋼材の腐食を防ぐとともに，色彩により周辺景観との調和を図る機能がある．しかしながら，塗膜は日射や降雨などにより時間の経過に伴い劣化が進行するのでこれらの機能が低下することが避けられない．このため，10年から15年で発生した錆と劣化した塗膜を除去して新たな塗膜に更新する塗替え塗装が行われてきた．