当協会の将来における役割

摘要

皆様御承知のように小子高齢化によりまして国内の学協会は財政難にあえいでおります。 当協会におきましても，現在正会員の平均年齢は50才に達し，いわゆる団塊世代のシニアー現象がおき，本当のターニングポイントを迎かえております。 これにともない，当協会の財政も慢性的悪化の傾向をたどっております。 国内の学協会では整理統合の方向にむかっておりますが，私は当協会が独立して存続できるように，会員の皆様および理事の方々の協力のもとに，この困難な時期を乗り越えていきたいと思っております。 特に会費収入ですが，正会員数は1998年をピークに減少しております。 また，法人化会員も減少し，会費収入の50％を占めている法人会費収入は1992年より低下の一途をたどっております。 したがって短期スパンでは，正会員とくに若手会員の増強および法人会員の確保が急務であります。また，長期スパンでは，会費収入に依存しないような収益向上策を新しい仕組みのもとに考えていく必要があります。