放牧地の侵入低木であるタニウツギ（Weigela hortensis K. Koch）の種子発芽特性

摘要

野草地の放牧や採草など，自然植生の畜産的活用が再評価されるべきであるとの意見がある（西脇、横田2001）。 その意味で，わが国の代表的な半自然葦原であるススキ型草地の持続的利用も，重要な課題である。 しかし現在，これら多くの草地は木本種の侵入によって年々牧毒力が低下し，その面積も減少している。 東北地方のススキ草地においても，タニウツギ（Weigela hortensis K. Koch）の侵入と群落形成が見られる（伊藤1976）。