牛乳房炎分房へのBifidobacterium breve注入に伴う 乳腺の反応性とサイトカイン産生

摘要

牛乳房炎は.微生物感染による乳腺の炎症であり，損失が大きいことから経済的に重要な疾病の一つであるとされ ている.一般的な治療法は抗生物質を用いた薬物療法が行われているが，生乳への残留，薬剤耐性，費用および治療 効率においても問題が提起されている.そのため，これらを回避するための代替療法も求められている.本研究は，プロバイオ亍イクスとしてBifidobacterium breve (死菌）を乳房炎牛の分房に施用し，乳腺の反応性および乳汁中の サイトカイン反応性について評価した.