群馬県における豚オーエスキー病の現状と今後の対策（第4報）

摘要

群馬県においては県農業振興プランに基づき平成18年度からオーエスキー病防疫対策を強化し、平成22年度にはワクチンによる県内清浄化を目標としている（図1）。農水省は平成20年度に入り、清浄化に向けた新たな取り組みを公表し、定期的なモニタリング検査の実施、導入豚の清浄性確認の実施、効果的なワクチン接種の徹底、野外抗体陽性豚の計画的淘汰、飼養衛生管理基準の遵守等の実施について、コンセンサスが得られた地域に対して重点的に清浄化に向けた助成を行う方式に変更となった。群馬県においては、農水省の新たな防疫対策をうけて、更なる組織的なワクチン接種の推進とモニタリング検査の強化を実施してきた（図2）。