地方都市における口述史の集積から見る生活者の営みの変遷に関する研究 : 千葉県山武郡九十九里町を対象として

摘要

人口や世帯の減少が社会問題として取り上げられてrn久しい。地方都市では１９７０年代以降に広域で盛んrnに整備されたミニ開発地域が、昨今の人口減少をはじrnめとした諸問題より空洞化に直面している。多くの街rnがこういった社会的な問題と向き合い、抜本的な解決rn策を模索している。rn　持続的な街の実現に向けた方法の一つとして生活者rnの記憶から、内在する地域価値を見いだし活かすことrnが必要であるが、先行事例では地域の一部を対象とすrnることが多い。また、研究分野により地域価値とrnして抽出される記憶の捉え方が社会的側面か空間的側rn面に偏重されやすい。本研究では地方都市市街地と周rn縁集落（以降、地方都市）を包括的に対象とし、特にrn本稿では生活者の営み注1) がどのように変化してきたかrnを明らかにすることで社会的側面や空間的側面に偏らrnない地域価値を抽出することを目的とする。