需要が不確実な場合における設備制約等を考慮した生産計画システム(MCPS・CAP)：最小ロット制約モデル

摘要

内示情報の提供を受ける企業サイド (部品供給業者など) における内示情報を活用した生産計画システムについては, MCPS (Mass Customization Production Planning&Management System) が提案されている。これをベースに, 「設備能力制約による見込み生産」に対応する生産計画モデル(MCPS-CAPという) の定式化, 解法を提案し, 数値計算により有効性を確認した。　さらに, 実用性を高める為に, ①追加生産量が少ない場合に, 極力トータル生産コストが低くなる。②追加生産する場合は, 少量ずつ各期に分散するのではなく, 決められた最小ロット以上生産した場合には生産効率が良くなる等の改善を図る必要がある。　本論文は, これらを踏まえ,MCPS-CAPを拡張したモデル「MCPS-CAP最小ロット制約モデル(以下, 量小ロット制約モデルという)」を定式化した。また, これを実現するための特徴的な3つの解法を提案し, 有効性を確認する。