A Study of Design Education Using Passive Walking Paper Robot in Elementary School

摘要

ものづくりを学ぶには，構想，設計，製作，評価，発表といったものづくりの過程が大切である。しかしながら，初等教育では体系化された技術教育は行われていないためそのデザイン・プロセスを学ぶ場面は，ほとんどない。ものづくり基盤技術に関する能力を尊重するには，長期的な視点で初等教育から高等教育までの技術教育を考えて行く必要がある。本研究では，初等教育のために開発した紙製4 足受動歩行模型を使用して，ものづくりの過程のうち主に設計に主眼を置いた教育方法を提案し，授業実践した。その結果，児童にはものづくりを計画的に行う姿勢が見られ，計画設計能力，作業遂行能力の向上が見られた。また，児童は，この教育方法による授業に対して高い関心と意欲を示した。