Manufacturing and performance of high density sugi bark boards without synthetic resins (Part 1) Effects of mat moisture content and hot-pressing schedule on basic properties of the boards

摘要

スギ樹皮小片によるバインダレス高密度ボードの最適製造条件を探ることを自的に、マット含水率および熱圧スケジュール(息抜き時残圧の有無および程度)を変化させてボードを製造した。その結果、マット含水率40%以上では自己接着の指標となる変色部の広がりが良好となり、曲げ弾性率の均質化や耐水性の向上が認められた。ただし、残圧なしで息抜きを行うと水蒸気噴出による内部割れが多く、内部結合力は0.1MPa以下の値となった。しかし、息抜き時に適度な残圧(0.75MPa以上)を付与すると、変色部のさらなる広がりとともに内部割れは激減し、内部結合力は改善された。比較的優れたボード物性を示したのは、息抜き時に残圧を付与しない場合はマット含水率30%で第1圧締9MPa80秒の条件、残圧付与(マット合水率40%)の場合は第1圧締8MPaで残圧1MPaの条件であり、曲げ弾性率は1.9GPa、曲げ強度は12～15MPa、内部結合力は102～121KPa、24時間吸水膨張率は24～27%を示した。