高融点金属を用いた精密鋳造による複合鋳物の製品開発

摘要

本研究は、精密鋳造による複合鋳物製造技術(種別の異なる素材を複合化)を開発し、三陸地域のお土産品の多様化を図り、地域復興の支援を行うことを目的とした。そこで、基本技術となる錫合金と岩石の鋳ぐるみ複合化について、平成17年度、検討した。結果、錫合金による岩石の鋳ぐるみ複合化は幅広い条件の下で対応可能なことが分かった。それを参考に、平成18年度は高融点の銅合金と岩石の鋳ぐるみ複合化について技術開発した。結果、高融点の銅合金が黒御影石を損傷するかと思われたが、鋳ぐるみは可能だった。条件として、銅合金の流れる厚みと温度を満たせば、良好な鋳ぐるみ品ができた。そこで、銅合金の鋳ぐるみ技術を利用した、三陸お土産品の試作を行った。