Fault Detection Efficiency of Sequential Machine Using Transition-Tour

摘要

順序回路の故障を効率的に検出でき，比較的簡単に生成できると考えられる検査入力系列（遷移路ツアー）について，最悪の場合の故障検出率を求め，更に，同一の機械に相異なるツアーを複数回通した場合の検出率の変化，および，同一のツアーを複数回通した場合の検出率の変化に関して検討を行った．その結果，同一の機械に複数回ツアーを通して検査する場合，2回目以降においては，既に行ったテストと全く同じテストを再び行うことになる入力（無効入力）が存在するため検出率の向上する度合は回を追うごとに低下し，実用的見地からして相異なるツアーを通す場合にも，又，同一のツアーを通す場合にも，同一の機械に対して2回ツアーを通せば十分であることが明らかになった．又，上記の各々の場合についてコンピュータによる故障検出シミュレーションを行い，理論的に検討された最悪の場合の検出率よりもかなり高い故障検出率が確認された.