Posture Support Chair and Wheelchair for the Severely Mentally and Physically Disabled Person whose Spine inclines to the Right : A Case Study Approach

摘要

在宅生活を続けてきた重度の重複障害を伴った在宅障害者で右側偏倚の著明な症例に対し,車いす及び座位保持椅子の作製を行った.実際に,家庭訪問し,実生活上での問題解決法として作製した車いすでの体幹サポートバー,車いす・座位保持椅子での背当て張り調整及び座位保持椅子での幅広肘当ては食事動作の改善に効果があり,肘当てのトライウォールを利用した仮合わせや既成品である高齢者用モジュール型木製椅子の試行期間の設定は有効であった.今後継続的なフォローアップにより,障害の変化に対応した生活上の取り組みが重要であると考えた.