The use of PPE to prevent occupational exposure to antineoplastic agents when caring of excretion for patients who received cancer chemotherapy

摘要

がん化学療法治療後48時間までの排泄の援助において, 看護師の抗がん剤曝露防護のための防護具の活用状況を明らかにすることを目的に質問紙調査を行った. 500名から回答があり, 40％が外来化学療法室に勤務していた. 排泄の援助場面において防護具を使用する割合は60～70％程度であった. そのうち, 適切な組み合わせで使用している割合は, トイレ介助時で約30％, オムツ処理時で約50％, 留置カテーテル尿処理時で約10％, ストーマ処理時で約50％であった. 適切に曝露防護具を使用していない現状が窺われた. 抗がん剤取り扱いに関する院内のガイドライン活用と使用防護具の種類数に関係はなかったが, がん化学療法看護の認定看護師は資格のない看護師よりも, 曝露防護具を適切に使用していることが推測された. 曝露防護の意識を高めるには, 必要性の根拠を明示した上で, その方法を示していくことが必須である.