Nutrio-Physiological Studies on Vegetable Seedlings. : (2) On the Temperature of Raising Bed and the Constituents of Tomato Seedlings.

摘要

1 トマトの育苗に対する床土の温度の影響をみる為に育苗末期約20日間, 1957年には20℃と30℃, 1958年には20℃, 25℃, 30℃の区をつくつて試験した.2 苗の草丈, 生体重, 葉重/茎重は20℃より25℃及び30℃の方がまさつたが乾物重は反対に20℃の方が多かつた.3 定植後の生育及び果実収量は20℃区が他区よりまさつた.4 低温区(20℃)の苗は全糖の含有率が最も多かつた.また定植後の糖の生成も多かつた.5 高温区(30℃及び25℃)の苗は低温区の苗より含水量がやや多く, また無機成分の吸収もやや多い傾向がみられた.本報告の要旨は1958年, 1959年に「蔬菜類苗の栄養生理的研究」と題して日本土壌肥料学会大会に於て講演した.