Teachersu27 practices for school-based prevention and their needs for activities of the school counselor in school-based prevention

摘要

学校教育における予防的支援に対する教師の実践とスクールカウンセラーへの教師のニーズを明らかにするために,教師118名(小学校23名,中学校47名,高校48名)に質問紙調査を行った。教師は,学校生活の中で,児童生徒や同僚教師と直接コミュニケーションを行うことで,予防を目的とした取り組みを行っていた。また,スクールカウンセラーに対しては,教師は「不登校」「情緒不安定な子ども」の問題に対して予防的支援を目的に関わってほしいというニーズを持ち,心理教育を教える際のアドバイスなど間接援助を求めていることがわかった。これらの結果から,学校のニーズに応じた予防的支援を日常の教育活動の中に組み入れること,スクールカウンセラーの役割としては,教師に対する間接援助が重要であることが示唆された。