Analyses of Quality and Yield of Cut Flowers : 1. Cut Flower Quality and Yield of Spring-Sown China Aster in Relation to Various Spacing Methods and Planting Densities

摘要

切花の品質, 収量と栽培様式, 栽植密度との関係を春まきアスターを用い実験し, 品質, 収量の変動を種種の表現方法で考察した。切花の品質のうち最も重要な因子は茎葉部および花部との調和, 比率であると考え収量はこの優秀品質個体の一定面積あたりの総和であるとした.栽植様式は1条, 2条植および床作りで種種の栽植距離を組合せた.は種は5月6日.結果:単独切花品質決定因子である草たけ, 葉数, 大きさ, 茎の太さ(データ省略), 地上部重, 花数, 大きさ, 花茎重(分枝重)などは高・低密度とも悪く中程度の密度区がすぐれた.また開花勢は低密度区が早い.調和(総合)切花品質決定因子である花茎長/草たけ率, 葉重/花茎重(L/F比), 花茎重および茎葉重間の一次回帰式の比較などによればバランスは低密度区の花部が大ですぐれ花の品質としては好ましかった.収量決定因子のうち切花の均質性は度数分布, 変動係数より顕著でないが高, 低密度がすぐれた.一定面積あたりの茎葉, 花茎重の総収量は明らかに高密度がよい.1個体あたりの被度は低密度区が高い.土地の利用率は明らかに高密度がよい.低密度区の生育不良は地表面の高温, 乾燥, 逆に高密度では競合が原因になったと考えられる.けっきょく切花の品質, 収量のみでなく実際的見地(栽培管理の難易, 経済性, 植物の生態的性質, 圃場微気象など)より見て, 本実験ではうね幅30cm, 株間15cmあるいは20cmの1条植がよく, 多少草たけは劣るが収量の点より床作りも可能である.