Possibility of the continual musical outreach as child rearing support-From body artistic activities to communication ability-

摘要

現代の子育ての環境は現代社会の核家族化,少子化,対人関係の希薄,家庭における子育て機能の低下などのさまざまな社会問題を抱えながら,母親は孤立化していきストレスを感じていると思われる。そして最近では多くの自治体が中心となってプロの演奏家を招いてコンサートやワークショップを企画,子育て支援としての親子参加型のコンサートやワークショップを開催している。また,幼稚園や保育園などでも幼児を中心とした音楽ワークショップを行うところが増えている。このような音楽アウトリーチ活動が,よりよい親子関係の構築や母親の育児ストレス緩和の一端を担うことが出来るのではないかと考え,本稿では,保育園での音楽ワークショップの事例からこのようなアウトリーチ活動が幼児にどのようなコミュニケーション能力効果をあげるかを考察する。