A Recovering Technique of Root-knot Nematode (Meloidogyne spp.) Eggs from Soil. : II. Isolation of Root-knot Nematode Eggs by the Centrifugal Flotation Technique from Soil.

摘要

1)遠沈浮遊法によつて, ネコブセンチュウ卵の土壌からの分離について検討した.2)種々の段階の比重液中での卵浮遊検出率は, 1.12の比重液では27.3%, また1.40では92.7%で最高に達した.3)単離卵混入土壌からの卵検出率は, 土壌の種類によつて異なり, 砂土では1.36, 1.40の比重液を用いた場合に80%以上を示し, 砂壌土, 壌土, 埴土では順次低下し, 埴土では1.40の比重液で約70%であつた.4)卵のう混入土壌からの卵検出率は, 砂土では1.40の比重液を用いた場合に80%を示したが, その他の土壌では著しく異なり, 埴土では1.40の比重液で約46%であつた.5)第1次採卵および第2次採卵による卵検出率の割合は, 第1次採卵による卵検出率の方が非常に高いが, 第1次および第2次採卵による卵検出率の合計が低くなると, 第2次採卵による卵検出率の割合が高まる傾向を示した.6)卵のう混入土壌からの遠沈浮遊法による卵の検出能率とBaermann法による孵化幼虫の検出能率とでは, 何れの供試土壌においても卵の検出能率の方が高く, 特に砂土では顕著であつた.