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大気を通して海洋へ供給される有機態窒素に関する全球エアロゾル化学輸送モデル解析

机译:通过大气向海洋提供的有机氮的全球气溶胶化学传输模型分析

摘要

緒言 地球温暖化や人間活動の影響による海洋および陸域における生態系変化は二酸化炭素の吸収量や揮発性有機化合物の発生量などに影響を与える。その数値モデルの予測可能性向上にとって主要な必須元素となるのが、窒素である。従来、生物が利用可能な反応性の窒素成分の中で硝酸態窒素とアンモニア態窒素に着目した数値モデル研究が一般的に行われてきている。本研究で注目する有機態窒素とは、有機成分に含まれる窒素のことである。尿素、アミノ酸、そしてフミン酸などに含まれる窒素は植物プランクトンへの養分供給となるため、窒素が生育の制限要因となっている場合には、植物成長を促進させる。これまでの観測結果から、有機態窒素の重要性は指摘されているが、大気中における有機態窒素の化学形態と空間分布はよく知られていない。さらに、従来の大気化学輸送モデルでは有機態窒素の観測結果をおよそ再現できていない。本研究では、大気中における有機態窒素の動態に関する理解を深めるため、全球エアロゾル化学輸送モデルを用いて、海洋へ供給される大気由来の有機態窒素供給量に関して議論する。 方法 我々の全球エアロゾル化学輸送モデルは、一次可溶性有機態窒素、二次酸化型有機態窒素、そして二次還元型有機態窒素を考慮に入れた。二次有機態窒素は人為起源と自然起源の気体およびエアロゾルとが大気中で反応して生成される。そこで、人為起源の有機態窒素供給量を切り分けて推定するために、IPCC第五次報告書で用いられている産業革命以前と現在の発生量データを用いた。また、植生燃焼起源に関しては、人為起源と自然起源との定量的な切り分けが困難なため、本研究では人為起源として取り扱ってない。有機態窒素の観測データとしては、主に沿岸部で捕集された試料から推定された大気からの乾性沈着および湿性沈着を含んだ全沈着速度の年平均値を用いた。 結果および考察 我々のエアロゾル化学輸送モデルは、硝酸態窒素、アンモニア態窒素および可溶性全窒素の観測結果を概ね良く再現している。しかし、従来の研究でも考慮に入れられている一次可溶性有機態窒素および二次酸化型有機態窒素のみを考慮に入れた数値実験では有機態窒素の観測値を多くの観測地点で過小評価した。新たに、二次還元型有機態窒素を含んだ数値実験では、多くの観測地点で可溶性有機態窒素の観測結果を概ね良く再現した。本研究で三種類に分類された有機態窒素沈着速度の地理的分布には、それぞれの発生源の違いを反映した違いが見られた。また、一次有機態窒素と二次有機態窒素に分類されたエアロゾル中の有機態窒素濃度の鉛直分布には、それぞれの生成過程の違いを反映した違いが見られた。数値予測実験の結果から、東アジアの大気汚染物質が大気から海洋へ供給される重要な可溶性有機態窒素供給源となることが示唆された。今後、エアロゾルおよび雲水中における無機態窒素と有機化合物との化学反応により生成される二次還元型有機態窒素の素過程を定量的に評価することが重要である。
机译:引言由于全球变暖的影响,海洋和陆地地区的生态系统变化以及人类活动影响了吸收的二氧化碳量和所产生的挥发性有机化合物的量。氮是改善数值模型可预测性的主要必要元素。常规地,已经普遍进行了数值模型研究,该数值模型研究着重于生物可以使用的反应性氮成分中的硝酸盐氮和氨氮。在这项研究中感兴趣的有机氮是有机成分中所含的氮。尿素,氨基酸和腐殖酸中所含的氮为浮游植物提供营养,因此当氮是生长的限制因素时,促进植物的生长。尽管迄今为止从观察结果中已经指出了有机氮的重要性,但是大气中有机氮的化学形式和空间分布尚不清楚。而且,常规的大气化学迁移模型还不能再现有机氮的观测结果。在这项研究中,为了加深对大气中有机氮动力学的理解,我们将使用全球气溶胶化学迁移模型讨论大气中向海洋的有机氮供应。方法我们的全球气溶胶化学迁移模型考虑了主要的可溶性有机氮,次要的氧化有机氮和次要的还原有机氮。次级有机氮是由人为和自然产生的气体及气溶胶在大气中的反应产生的。因此,为了分离和估算人为有机氮的供应量,我们使用了IPCC第五次报告中使用的工业革命前后的发电量数据。此外,关于植被燃烧的起源,很难将人类起源与自然起源定量地分开,因此在本研究中并未将其视为人类起源。作为有机氮的观测数据,使用了主要从沿海地区收集的样本中估算的包括大气干湿沉降在内的总沉积速率的年平均值。结果与讨论我们的气溶胶化学迁移模型通常复制了硝酸盐,氨氮和可溶性总氮的观测值。但是,在常规研究中仅考虑一次可溶有机氮和二次氧化有机氮的数值实验中,在许多观察点都低估了有机氮的观测值。在包含二次还原有机氮的新数值实验中,可溶有机氮的观察结果在许多观察点得到了很好的再现。在这项研究中,有机氮沉积速率的地理分布分为三种类型,显示出反映不同来源的差异。另外,分类为一次有机氮和二次有机氮的气溶胶中的有机氮浓度的垂直分布显示出差异,反映了各个生成过程中的差异。从数值预测实验的结果可以看出,东亚的空气污染物将是从大气向海洋供应的可溶性有机氮的重要来源。将来,重要的是定量评估由气溶胶和云水中的无机氮与有机化合物之间的化学反应产生的二次还原有机氮的基本过程。

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