公立小学校における「英会話活動」に関する意識調査 : 小学校英語活動指導者講座参加者に対するアンケート調査をとおして

摘要

本研究は，公立小学校教諭の小学校英語に対する意識を明らかにすることである。2003年6月にN県小学校英語活動指導者講座に参加した公立小学校数論32名を対象に，5段階尺度形式のアンケートを実施した。調査の結果，問題点として強く意識されていたのは，時間確保の難しさ，クラス人数が多すぎること，英語を担当する教員（日本人の英語専科教員，ALT）が少ないこと，カリキュラム・教材を作る時間やノウハウの不足，すぐに使える教材の不足であり，小学校で英語活動を実施する際に小学校教員が直面している大変現実的な問題であった。また，研修希望内容としては日本の文化に関する知識と臨界期仮説や第二言語習得に関する理論が研修内容としての必要性が，他の項目内容に比べて，どちらかというと低く捉えられていることがわかった。また，研修希望内容として希望の強いものは，チャンツの活用法，英語のゲームの進め方，英会話活動を進めるのに必要なClassroom Englishであることが明らかになった。