Clinical efficacy and reduction effect on prostatic volume of chlormadinone acetate combined with tamsulosin hydrochloride in benign prostatic hyperplasia patients insufficiently treated with tamsulosin hydrochloride only

摘要

塩酸タムスロシンを4週間以上投与されたにも拘わらず改善効果不十分な症例に対し,酢酸クロルマジノン徐放錠を16週間併用し,その臨床効果と前立腺縮小効果について検討した. 1)I-PSSによる自覚症状の検討では,頻尿,尿線途絶,尿勢,いきみに有意の改善が認められた.また合計点においても有意な改善が認められた.特に閉塞症状に有意の改善が認められた. 2)経直腸的超音波検査による前立腺推定容積の検討では,前立腺全体及びtransition zone共に有意な縮小が認められた. 3)他覚所見では,最大尿流量率に有意の改善が認められた.また,残尿量及び残尿率は投与12週までは有意な改善が認められた. 4)副作用では1例に肝機能障害が認められ,投薬が中止された. 5)臨床検査値では,赤血球数,ヘモグロビン値の有意の低下が認められたが,正常範囲内であった