The prediction of bladder outlet obstruction with prostate volume, maximum flow rate, residual urine and the international prostate symptom score in patients with lower urinary tract symptoms

摘要

前立腺推定容積,最大尿流率,残尿量及び国際前立腺症状スコア(I-PSS)をパラメーターとして,どの程度下部尿路閉塞を予測できるかという点について,50歳以上の外来受診男患者のうち,I-PSSが8点以上で生活の質の指標(QOL index)が2点以上の114例を対象として検討した.対象に対してI-PSSによる下部尿路症状の定量化に加え,経直腸的前立腺超音波検査による前立腺推定容積の測定(0.523×横径×縦径×前後径)及び圧-流量検査(PFS)を行った.PFSにより,最大尿流率,最大尿流率時排尿筋圧及び残尿量を測定した."下部尿路閉塞あり"の症例の割合が90%以上となる条件は,前立腺推定容積が35ml以上,最大尿流率8ml/sec以下,残尿量110ml以上,I-PSSは30点以上であった.これらのいずれかの条件に当てはまる症例は全体の58.8%を占めた.即ち,下部尿路症状を有する症例は59%の症例においては,これらのパラメーターにより90%の信頼度で推定が可能であった