Clinical study of extracorporeal shock-wave lithotripsy (ESWL) for renal and ureteral stones. The first report: end-results of 1,000 cases

摘要

1985年4月以降約2年間に,1,000名の腎尿管結石患者に対してESWLを行った.1)腎内小結石に対しては,ESWL単独療法を行い,大結石や尿管結石に対しては,PNSやPNL, TULダブルJカテーテル留置といった内泌尿器的治療(endourology)を併用した.2)退院時の完全排石率は16%であったが,3ヵ月以上経過すると,58.4%が完全排石しており,残石僅かな者を含めると84.2%がほぼ満足すべき状態であった.3)大きい合併症として,脊損患者の自立神経過反射に伴う脳出血1例をみたが,概して合併症や副作用の頻度は低く,治療後の苦痛も軽度であった.4)今後腎尿管結石の手術的治療は,ESWLを中心に行われるものと思われるが,stone streetの処置や残石の経過観察,ならびに晩期合併症への対応が重要である