Study on Pruning Operation with Electric Cirular Saw (II) : Time Study and Physiological Evaluation

摘要

本報告は, 電動丸鋸カッターを使用した枝打ち作業の功程と作業者の作業中の生理負担について調査したものである。調査を行った場所は, 岐阜県郡上郡奥明方村にあるI林材KKの山林内10 - 15年生のスギ, ヒノキ人工林である。作業者は, I林材KKの造林関係の職員1人で, 電動丸鋸カッターによる枝打ち作業の作業功程と作業者の作業中の心拍数の計測を行い, 心拍に関してはステップテストを行いエネルギー代謝量を求めた。結果は, 枝打ち作業時間に影響する因子として, 胸高直径, 枝の鋸断面積が考えられる。また, 1本当りの枝打ち時間は, 2. 07分/本となり, 筆者が以前に調査したナタによる手作業の場合に比べて能率がよかった。作業者の生理負担については, 作業中の心拍数126 - 72拍/分 平均97. 96拍/分, エネルギー代謝量5. 079 - 4. 436Kcal/分 平均4. 823Kcal/分でエネルギー代謝量による労働区分は, 中程度 - 重労働の範囲にあると推定できる。