Ultrasound-guided renal cyst puncture and 95 ethanol instillation. Part 2: Morphological and functional alterations

摘要

21症例22腎嚢胞に対して,超音波ガイドによる経皮的な腎嚢胞穿刺と嚢胞再発防止のための95%エタノール注入をおこなった.1)エタノール注入後3ヵ月～2年4ヵ月(平均12ヵ月)のfollow-upで,超音波断層検査上,嚢胞性病変は全例に消失し,CT上,嚢胞の著明な縮小と嚢胞壁の肥厚を認めた.2) IVPと99mTc-DMSA腎シンチグラム上,穿刺側で形態的には著明な改善を認め,機能的にも僅かではあるが,有意にDMSA腎摂取率の増加を認めた.3)副作用として,穿刺注入操作にともなって,1例にカテーテル先端の断裂,残存を認めたが,他には重篤なものはなかった.注入エタノールによる局所刺戟症状を全例に,約半数に熱感～酒酔い感を訴えたが,いずれも一過性であった.1例にエタノール注入後Cephem系抗生物質の使用によりアンタビュース様作用が出現した