Diurnal variation in plasma oxalate concentration and oxalate clearance in calcium oxalate stone formers with special reference to the effect of oxalate loading

摘要

コントロール群では血中蓚酸濃度は早朝高く昼間は低下し,夜間から翌早朝にかけて再上昇する日内変動を有し,尿中蓚酸排泄能は昼間高く夜間低下する日内変動が認められた.蓚酸負荷時も夜間の蓚酸排泄能は蓚酸負荷前と同等のレベルまで低下し,翌早朝の血中蓚酸濃度が高値を示し,蓚酸の排泄を翌日へ持ち越してでも夜間の蓚酸の排泄を抑制しようとする機構が働くものと思われた.蓚酸カルシウム結石患者のある群ではこの機構が働かず,夜間帯の蓚酸排泄能はコントロール群に比し亢進した状態を保ち,さらに蓚酸負荷によってこのことがより顕著となり,夜間の蓚酸カルシウム結石形成の危険性の増加が示唆された