Long-term survival of bladder preservation therapy with radiation and chemotherapy for locally invasive bladder cancer

摘要

膀胱温存療法が施行された局所浸潤膀胱癌54症例を対象に検討した. 1)局所浸潤膀胱癌に対する膀胱温存療法施行症例は膀胱全摘除術施行症例と比較して有意に高齢者に多く施行されていた.又,cause-specific survivalでは有意に予後不良であった. 2)局所浸潤膀胱に対する膀胱温存療法施行症例の予後を不良としている背景因子は単変量解析では腫瘍の大きさ,水腎症の有無,腫瘍のgrade, PSの4項目であり,多変量解析では腫瘍のgradeに最も重みが存在した. 3)5年以上生存例は17例であったが,PS 0,1が78%であった.又,5年から10年の間に癌死した症例が4例存在し,他に癌あり生存中が2例存在し,これらは全てG3症例であった