A case of recurrent ileal conduit hemorrhage

摘要

68歳男.回腸導管出血を主訴とした.浸潤性膀胱癌に対し膀胱全摘除術,回腸導管造設術を行ったが,回腸導管から出血を繰り返した.腹壁には静脈の怒張を認め,造影CT,上腸間膜動脈の血管造影にて,静脈相でストマから筋層に至る怒張血管を認めたが,回腸導管の出血点は不明であった.ストマの周囲を切開して導管の剥離を行った際に血管から血が噴出したため結紮止血し,静脈瘤を形成する動静脈の結紮・切離し,ストマ再形成術を行った.術後3ヵ月でストマおよび腹壁直下の静脈瘤は消失し,術後19ヵ月現在,回腸導管からの出血は認めない