A case of synchronous double primary cancers of prostate, and bladder in a hemodialysis patient : a case report

摘要

60歳男.患者は生体腎移植を希望していたが,術前スクリーニングを施行したところPSAの高値が指摘された.そのため前立腺癌に対する加療目的で入院となった.肉眼的血尿を訴えたため膀胱鏡を施行したところ,膀胱右側壁に広基性乳頭状腫瘍を認めた.膀胱洗浄液による細胞診はclass Vであった.膀胱腫瘍に対してTUR-Btを施行し,病理診断はTCC,G2,pTaであった.前立腺癌については,膀胱癌の再発がない時期に手術することとなり,CAB療法を開始し,一旦退院となった.膀胱鏡では膀胱腫瘍の再発を認めず,膀胱洗浄液による細胞診もclass IIであった.全身麻酔下に恥骨後式根治的前立腺全摘除術が施行され,術後19日目に経過良好で退院となった.再発の徴候なく,尿禁制は保たれており,経過は良好である