Effects of Colors on Psychological Images : Relation between Psychological Images and the Combinations of Two Colors in Stripes

摘要

どのような色の組合せの縞が「派手な」および「感じのよい」イメージを与えるのかを調査し、これらのイメージと色彩の物理量(L*, a*, b*)の間にどのような関係があるのかを検討した。アンケートには21色の組合せによって生じる2色縞のうち、108種類の縞を用いた。一般に、縞を構成する2色の間の色差(ΔE*)が大きければ大きいほど、「派手な」イメージを与えた。また、明度(L*)および彩度(C*)がともに大きい鮮やかな黄色が含まれている場合には、2色間の色差に関係なく「派手な」イメージとなった。一方、木材色に近い色彩で構成される縞は「派手な」イメージを与えにくいことが明らかとなった。「感じのよい」イメージは被験者の好みに左右され、個人差が大きかった。しかしながら白の含まれている縞は、一般に「感じのよい」イメージを与え、一方、黒の含まれる縞は「感じのよい」イメージを与えない傾向がみられた。