Research on a Flexible Component Connection Model with Component Nesting

摘要

従来のコンポーネント間接続では、第三者によって開発されたコンポーネントを再利用する際、要求側コンポーネントが要求する機能を表す型と提供側コンポーネントが提供する機能を表す型が一致しない場合に、要求側コンポーネントのソースコードの変更が必要となり柔軟に再利用できない。本研究では、既存のコンポーネントアーキテクチャJavaBeansおよびBeanContext上において、コンポーネントが提供・要求するサービスとしての型付けを放棄し、コンポーネントが提供・要求するメソッドのシグネチャの集合に基づいて接続を行うコンポーネントモデルを提案する。メソッドの引数・戻り値・例外の値が自動的に変換可能な範囲で、メソッド間の緩い適合判定を行うことにより、柔軟なコンポーネント利用を可能とする。また、コンポーネントの登録を階層化することにより、アプリケーション開発者による安全性を保障した開発を可能とする。