Automatic evaluation of English speech rhythm for Japanese learner

摘要

日本人によって発話された英語文音声に対する韻律を自動評定する手法について述べる．英語母語話者と日本人学習者の発話を比較し，英語母語話者による主観評価値と相関のある日本人英語文音声の音響特徴量の分析を行った．それら音響特徴量を用いた線形重回帰による韻律客観評価モデルを提案する．提案した評価モデルの重相関係数は0.51，二乗平均誤差RMSEは0.46となった．4 fold cross validationによりモデルの精度検証を行った．モデルにより推定された評価値と主観評価値との相関は0.48，RMSEは0.47となった．これらの値はモデルの重相関係数，RMSEとほぼ同値で，母語話者間の標準偏差0.53より小さいことから提案したモデルの妥当性が立証された．作成した評価モデルを用いて日本人学習者の韻律自動評定及び各韻律ごとに学習できるシステムの構築を行った．